出題基準を解析して、試験勉強の優先順位を考えてみた!
以前、PSWの出題基準と照らし合わせて、
PSW過去問の”取り組むべき範囲”を特定しました。
そこで、今回は
公認心理師の出題基準(ブループリント)を解析して、
どのような優先順位で試験勉強を進めたらよいか
を考えていきたいと思います。
まずはこちらが公認心理師の出題基準(ブループリント)一覧です。
①公認心理師としての職責の自覚 | 9% |
② 問題解決能力と生涯学習 | |
③ 多職種連携・地域連携 | |
④ 心理学・臨床心理学の全体像 | 3% |
⑤ 心理学における研究 | 2% |
⑥ 心理学に関する実験 | 2% |
⑦ 知覚及び認知 | 2% |
⑧ 学習及び言語 | 2% |
⑨ 感情及び人格 | 2% |
⑩ 脳・神経の働き | 2% |
⑪ 社会及び集団に関する心理学 | 2% |
⑫ 発達 | 5% |
⑬ 障害者(児)の心理学 | 3% |
⑭ 心理状態の観察及び結果の分析 | 8% |
⑮ 心理に関する支援(相談、助言、指導その他の援助) | 6% |
⑯ 健康・医療に関する心理学 | 9% |
⑰ 福祉に関する心理学 | 9% |
⑱ 教育に関する心理学 | 9% |
⑲ 司法・犯罪に関する心理学 | 5% |
⑳ 産業・組織に関する心理学 | 5% |
㉑ 人体の構造と機能及び疾病 | 4% |
㉒ 精神疾患とその治療 | 5% |
㉓ 公認心理師に関係する制度 | 6% |
㉔ その他(心の健康教育に関する事項等) | 2% |
何度見ても、24領域とかなり広範囲にわたってますね(泣)
そこで、
出題割合が4%以上のものに色をつけてみると以下のようになります。
①公認心理師としての職責の自覚 | 9% |
② 問題解決能力と生涯学習 | |
③ 多職種連携・地域連携 | |
④ 心理学・臨床心理学の全体像 | 3% |
⑤ 心理学における研究 | 2% |
⑥ 心理学に関する実験 | 2% |
⑦ 知覚及び認知 | 2% |
⑧ 学習及び言語 | 2% |
⑨ 感情及び人格 | 2% |
⑩ 脳・神経の働き | 2% |
⑪ 社会及び集団に関する心理学 | 2% |
⑫ 発達 | 5% |
⑬ 障害者(児)の心理学 | 3% |
⑭ 心理状態の観察及び結果の分析 | 8% |
⑮ 心理に関する支援(相談、助言、指導その他の援助) | 6% |
⑯ 健康・医療に関する心理学 | 9% |
⑰ 福祉に関する心理学 | 9% |
⑱ 教育に関する心理学 | 9% |
⑲ 司法・犯罪に関する心理学 | 5% |
⑳ 産業・組織に関する心理学 | 5% |
㉑ 人体の構造と機能及び疾病 | 4% |
㉒ 精神疾患とその治療 | 5% |
㉓ 公認心理師に関係する制度 | 6% |
㉔ その他(心の健康教育に関する事項等) | 2% |
色がついた領域は14領域です。
全24領域から比べるとかなり絞られますね。
したがって、
まずは出題割合が高い領域から試験勉強をはじめる
のが合理的と言えます。
そして、
この14領域は絶対に苦手領域にしてはいけません!
しかし、たとえば私のように医療機関に勤めている心理士であれば、
⑰ 福祉に関する心理学(9%)
⑱ 教育に関する心理学(9%)
⑲ 司法・犯罪に関する心理学(5%)
⑳ 産業・組織に関する心理学(5%)
などは、出題割合が多いにもかかわらず、
苦手意識が強くなりがちな傾向があると思いますので、
早い時期から勉強・対策に取り組むのがよいかと思います。
次に、
この色がついた領域を合計してみると
ちょうどピッタリ80%になります。
仮に、
この14領域で正答率8割取れたとしたら、、、
14領域 計80% ✖ 正答率8割=全体の正答率64%となります。
参考までに
PSW国試の合格ラインは正答率60%程度です。
ということは、
理論的には、上記の14領域で8割取れるようにすれば、
それだけで合格ラインに乗れます!!
まぁ、その目標が現実的かはおいておきまして、
まとめると
24領域を強迫的に片っ端から勉強するよりは、
出題割合の多い14領域から勉強するのが良いでしょう。
特に、その中の不慣れな領域から着手し
時間をかけて苦手領域を無くすのが良いと思います。
ちなみに
色がつかなかった出題割合3%以下の領域を
ないがしろにして良いという話ではありません!!
基本的には
『山を張らず、苦手領域を作らず』が原則だと考えてます。
ただ、出題割合3%領域は
④ 心理学・臨床心理学の全体像(3%)
⑤ 心理学における研究(2%)
⑥ 心理学に関する実験(2%)
⑦ 知覚及び認知(2%)
⑧ 学習及び言語(2%)
⑨ 感情及び人格(2%)
⑩ 脳・神経の働き(2%)
⑪ 社会及び集団に関する心理学(2%)
と、大学院の試験勉強や学部のテキストを復習すれば良い内容だと思います。
これらの領域に関しては、復習はしっかりとしつつも、
強迫的にイチからまとめ直す必要はないでしょう。
なお、
この記事の内容は完全に自論ですので
結果に責任は負いませんが、今後のご参考になれば幸いです。