現認者講習のまとめ
レポート記事に書いたポイントをひとつにまとめておきたいと思います。
各記事はコチラから
現任者講習 4日目
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まずは
試験対策のマクロなポイント
⑴ とにかく他職種連携、他職種協働が多い!
医療分野では「チーム医療」
教育分野では「チーム学校」
産業分野では「産業医や産業保健スタッフとの連携」
これらの点を試験で問われる可能性が高いと予想されます。
それに伴い、関連する法律や制度を熟知している必要があります。
⑵ 少年法関連は要チェック!
用語の定義や処分の流れなどを熟知しておきましょう!
⑶ 国試は事例問題重視の傾向
PSWや社会福祉士などの近接資格の過去問を解いて事例問題の雰囲気を掴みましょう!
続いて、
試験対策のミクロなポイント
⑴ 法律は『制定・公布された年』、『目的(総則や第1条にあることが多い)』、『最近の法改正(年と改正内容)』、『用語の定義』はしっかり暗記した方が良い
特に定義に関しては
同じ言葉でも法律によって意味が異なる場合があります。
「A法で△△はxxxxxと定義される」
「B法で△△はyyyyyと定義される」
という感じで正確に覚えましょう!
用語の定義 例①
幼稚園は「学校」
保育所とこども園は「児童福祉施設」
用語の定義 例②
同じ『児童』という言葉でも
児童福祉法等では「18歳に満たない者」
学校教育法では「小学生」
と定義が異なります。
⑵ 心理療法の数は「400」という数字を覚えよ
⑶ 疾患の「統計データ」や「数値」も覚える必要がありそう。例えば罹患率、有病率、男女差、好発年齢など
具体例)
・がんの日本人の生涯罹患率は男性63%、女性47%→『日本人の2人に1人は一生のうち一度はがんになる)
・がんの日本人の死亡率は男性25%、女性16%→がんは男性の方が死亡率が高い
・日本で認定された小児慢性特定疾患は704疾患(最近722疾患に増えた)→『700例以上』と覚えておく!
・感染症は全世界の死因の1/4を占める
⑷ 有病率と罹患率を正しく理解せよ
有病率=ある一時点において、疾病を有している人の割合
罹患率=一定期間にどれだけの疾病者が発生したか
具体例)
・ASDの有病率は1.5%、うち知的障害をともなうものが0.3〜0.5%(テキストp.147)
有病率と罹患率についてはコチラのサイトに分かりやすく書いてあります。
http://glossary.jeaweb.jp/glossary016.html
その他
❶ 現認者講習テキストの初版(第1刷)は誤字脱字があまりに多い。
金剛出版に問い合わせると無料で最新版と交換してくれる。
ただし!手元にあったテキストは回収されるので書き込み等してる方は要注意!
詳細はコチラの記事に書いております。
『現認者講習テキストの誤植対応について』
http://stst8686.hatenablog.com/entry/2018/05/28/210312
❷ 司法・犯罪領域の事例紹介(キーワードとポイントのみ)
①発達障害(見立てと対応)
②DVによるPTSD(解離とSZの鑑別、他職種&外部の関係機関との連携)
③ 摂食障害 と窃盗症(専門医との連携、司法処遇=家裁送致など)
↑ カッコ内は事例でポイントとなった部分であり、この点が公認心理師に求められる役割 or 必須知識として試験で出題される可能性が高いだろうとのこと。
❸ 本日の講習会の中で講師が紹介した参考書
①『標準精神医学』
数年ごとに改定され、常に最新情報が掲載されている。もちろんDSM-5にも対応
②『スタンダード臨床心理学』
現認者講習テキストの心理的アセスメントの項を書いた先生が著者
同テキストP.180の事例もほぼ同じで、解説がなされている。
③『心理療法家の言葉の技術』