ヒカリノ公認心理師ノート

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【ノート】人名のまとめ

下記の出典元を参考に、「試験で問われそう」かつ「自分が覚えづらい人名」を中心にまとめました。
(五十音順)

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ヴィゴツキー Vygotsky,Lev Semenovich (1896-1934)
ソビエトの心理学者。『発達の最近接領域』を提唱。


ウィニコット Winnicott,Donald woods (1896-1971)
イギリスの対象関係論を独自の視点によって発展させた。また、豊富な臨床経験から母子関係論を発展させた。
『スクイグル法』


☆ウォルピ wolpe,Joseph (1915-1998)
行動療法の創始者の一人。ネコを用いた実験神経症の研究によって、不安や恐怖はそれに拮抗する新しい反応を学習することで消去できるという『逆制止理論』を打ちたて、パヴロフの条件づけの原理が神経症の治療に応用できると考え、『系統的脱感作法』を開発した。


☆カナー Kanner,Leo (1894-1981)
1,2歳の幼児期に自閉症状を呈し、健常児とは異なる精神発達をとげる幼児精神病を発見し、『早期幼児自閉症』と名づけた。


☆カルフ kalff,Dora Maria (1904-1990)
診断的にも強いられるローウェンフェルトの「世界技法」に関心を持ち、子どもの作品が夢解釈と似ていることに気づき、世界技法にユング心理学を取り入れて、患者と治療者の関係を重視する心理療法を唱え、その中で箱庭療法(sand play)を創始した。箱庭療法は子どものみならず、成人の精神治療にも広く使えるようになったことで、その完成をみた。



クレッチマー Kretschmer,Ernst (1888-1964)
ドイツの精神医学者。著書、「体格と性格」で体格と性格の関係を著したのは有名。クレッチマーは、多くの精神病患者の体型を観察し、肥満型、細長型、闘士型に3分類し、それぞれについて精神病の特徴と体型との関連について考察した。クレッチマーの類型論はユングのそれとならんで有名だが、現代では体型と性格の関係についてはそれほど重要視されていないようである。


クレペリン Kraepelin,Emil (1856-1926)
現在の精神医学の基礎を築いたドイツの精神科医。それまで不統一であった早発性痴呆(精神分裂病)と躁うつ性精神病(気分障害)を異なる疾患とした。人格検査のクレペリン精神作業検査 (内田=クレペリン精神作業検査)の発案者でもある。


☆ゲゼル Gesell,Arnold Lucius (1880-1961)
子どもの発達に関する多くの研究を発表したアメリカの心理学者。一卵性双生児を用いた実験研究を行い、発達における成熟優位説を説き、発達におけるレディネスの概念を提唱したことで有名。また、多くの子どもを縦断的に観察し、実際の治療や指導に役立つ発達診断学を確立した。


セリグマン Seligman,Martin E.P. (1942- )
アメリカの心理学者。動物を用いた実験により学習性無気力感を明らかにした。また、この学習性無気力感の理論を用いて人の抑うつ状態の原因帰属を説明することを試み、原因帰属という認知の概念を加えた「改訂学習性無気力感理論」を提唱した。



☆ハヴィガースト Havighurst,Robert James (1900-91)
子どもや青少年のパーソナリティー発達の研究や著作で有名。1930-40年代アメリカの進歩的教育学部の指導者たちが作った発達課題という用語を1940-50年代に採用し、普及に務め、自身も乳児期から老年期までの全発達段階の発達課題を設定した。


☆パールズ Perls,Frederick S. (1893-1970)
ゲシュタルト療法を創始した心理学者、精神科医。彼の人格理論はK.ホーナイやW.ライヒから訓練を受けた精神分析が基盤としてあるが、ゲシュタルト心理学実存主義哲学の影響を強く受けている。ゲシュタルト療法では、過去の探索ではなく患者の「今・ここで」の体験と関係の全体性に重点を置く。代表的な技法として、ロール・プレイング(役割演技)・夢分析・ボディワークなどがあり、それらを総合的に用いることで患者に自分のゲシュタルトの状態に気づかせ、自己実現を図る。



☆ハーロー Harlow,Harry Frederick (1905-81)
アメリカの心理学者。ウィスコンシン大学アカゲザルの子どもを対象にして、針金製と布製の代理母親模型を用いた実験など、数多くの実験を行った。自ら考案したウィスコンシン一般テスト装置(WGTA)を用いて アカゲザルの学習実験を行い学習すること自体の学習をいみする学習セットという概念を打ち立てた。


☆ビンスワンガー Binswanger,Ludwig (1881-1966)
スイスの精神医学者で、実存哲学や現象学の影響を受け現存在分析を創始し、クライエントの世界をクライエントの視点から理解することを重視した。


☆フェスティンガー Festinger,Leon (1919-89)
アメリカの心理学者。社会的比較過程の理論と認知的不協和理論を提唱した。



☆フェヒナー Fechner,Gustav Theodor (1801-87)
精神物理学を提唱したドイツの物理・哲学・心理学者。物質と心との関係に関心を寄せ、感覚は量的に扱うことができるとした。ウェーバーの法則を一般化し、感覚量は刺激量の対数に比例するというフェヒナーの法則で有名。


ブルーナー Bruner,Jerome Seymour (1905- )
知覚と欲求や動機付けとの関連を研究し、認知過程には主体の持つ欲求や価値観が影響するということを明らかにし、ニュールック心理学とよばれている新たな領域を開拓した。言語獲得支持システムや、概念形成と概念達成を区別したことでも有名。


☆ブロイラー Bleuler,Eugen (1857-1939)
スイスの精神医学者で、今日の精神分裂病の概念の提唱者。



☆フロム Fromm,Erich (1900-80)
フロイト派の精神分析学者。フロムの関心は人間と社会の関係にあり、「人は自由を獲得しようとすると孤立感や不安を抱くようになり、以前の他者との一体感のある世界に逃避しようとする」と主張した。


☆ボウルビィ Bowlby,John (1907-90)
イギリスの児童精神分析学者で、愛着(アタッチメント)理論の提唱者。施設児に関する研究で示した、マターナル・デプリベーション(母性剥奪)という概念は愛着理論の出発点となった。


☆マレー Murray,Henry Alexander (1893-1988)
アメリカの心理学者。欲求-圧力理論に基づく投影法心理検査のTAT(主題統覚検査)が主な業績である。

☆ローゼンツァイク Rosenzweig,Saul (1907- )
アメリカの心理学者。欲求やフラストレーションの研究に関心を抱き、人がフラストレーションを体験した際の対処方法(防衛機制)についての研究を行い、1945年に投影法性格検査のP-Fスタディを開発した。



ローレンツ Lorenz,Konrad Zacharias (1903-89)
刷り込み(インプリンティング)や「恐れと怒りの表情」の見解などが有名な動物行動学者。自然な姿で生活する動物の行動の観察とその記述を行い、比較行動学(エソロジー)を確立した。1973年、ノーベル生理学医学賞受賞。


出典元
心理学人名事典54人 Flashcards | Quizlet