向精神薬薬の副作用
問題配布の件ではお騒がせして申し訳ございませんでした。
批判もある一方、
「今後もブログを参考にさせていただきます」というありがたいコメントもたくさんいただきました。
引き続き、自分らしくやっていけたらと思っております。
*********************
さて、
先日、院内の医師による講習会に出席しました。
その時のノートをまとめておきます。
『テーマは向精神薬の副作用』
とても学習意欲のそそられるテーマでした。
◆◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆◇ ◆◇
副作用はなにが問題か?
①患者が死ぬことがある
②患者が苦痛を感じる
極論をいえば、
患者に致死リスクがなく、全く苦痛にも感じていないなら、副作用は問題にならない。
①副作用で患者が死ぬリスクについて
精神科入院患者が死亡退院する理由
①副作用
②身体合併症
③自殺
④老衰
致死性の副作用
⑴ リチウム中毒
治療域と中毒域が近い
定期的な血液検査による血中濃度モニターが基本
観察される症候としては、
・粗大な振戦(コップが持てないくらい手が震えるなど)、発熱、発汗、運動障害(立ち上がれないなど)、意識障害
詳しくはコチラを参照
http://medical.radionikkei.jp/suzuken/final/040304html/index_2.html
不整脈
心電図によるモニターが基本対策
悪性症候群
・抗精神病薬が原因
・高熱、意識障害、筋強剛や振戦等の錐体外路症状、発汗や頻脈等の自律神経症状が主徴
・放置すると死に至る
・ほとんどが原因薬剤の投与後、減量後、中止後の1週間以内に発症する
腸閉塞
酸化マグネシウム(カマ)やセンノシド等の整腸剤が基本対策
誤嚥・窒息
糖尿病
オランザピン、クエチアピンで起こる可能性あり
糖尿病→高脂血症→昏迷とたどると致死的
②患者が苦痛を感じる副作用
パーキンソン症状
振戦