ヒカリノ公認心理師ノート

自分の試験勉強用ノートとして活用してます。ご自由にご覧ください。たまに試験対策や最新情報も載せます。

最高の記憶術

国試対策は暗記量が多く求められます

どのようにしたら、記憶力を高められるのでしょうか。

記憶と言えば「海馬」と言うのはご存知だと思います。
では、海馬がどのような役割を果たしているかご存知でしょうか。

海馬は「必要な情報」と「不必要な情報」の仕分けを行っています。

海馬が「必要な情報」と判断すれば、その情報は長期記憶庫に移行します。

逆に、海馬が「不必要な情報」と判断した情報は急速に忘却していきます。
また、海馬が仕分け作業しきれなかった情報も忘却していきます。

したがって、試験に向けて膨大な暗記をして、それを試験日まで保存するためには、
暗記した情報を海馬に「必要な情報」と判断させ長期記憶に移行させる必要があります。



そのコツを次に説明していきます。

まず、海馬はいつ仕分け作業するかご存知でしょうか。
それは眠っている間です。
したがって、効率的に暗記するためには
「寝る2時間前に暗記をして、十分な睡眠を取ること」が重要です。

効率的に暗記をするためには、海馬が仕分け作業する時間を十分確保する必要があります。
睡眠時間は7〜8時間は確保しましょう。

逆に、睡眠時間が不十分だと海馬の仕分け作業も不十分となります。
海馬が処理しきれなかった情報は翌朝には忘却されるのです。
睡眠時間を削って夜中に試験勉強をしても、全く成果は上がりません。
勉強した内容が覚えられないばかりか、疲労が溜まり、ストレスホルモンが溜まり、身体的な健康リスクが上がり、精神的に不安定になります。



海馬の仕分け判断ポイント
① 衝撃
ショック、不安恐怖など扁桃体を強く刺激する出来事は即保存されます

② ワクワク
自分の趣味や好きなことなど夢中になって調べたものは保存されやすい
「好きこそものの上手なれ」

③ 復習
上記の① ②を試験勉強で行うのはかなり難しいです。そこで最も有効なのは「復習」です。
理想は「1週間以内に3回」の復習です。

一般的な忘却曲線は以下の通りです

7日後に復習をすると記憶を取り戻すことはできますが、忘却した情報を取り戻すのに大きなムダが生じます。

そこで、勉強した翌日、3日後、7日後というように1週間に3回の復習をすると、忘却する前に記憶を保持できるのでムダがなくなります。




単純暗記よりもテストが効果的!

こんな研究があります。

Aグループは暗記5分を4回繰り返す
Bグループは暗記5分行った後、テスト5分を3回を繰り返す


その結果がコチラ↓


暗記だけを行ったAグループは初日は記憶量が多かったもののその後急速に忘却していきます。
一方、テストを繰り返し行ったBグループは、長期間にわたって記憶が保持されていることがわかります。

当ブログでは、過去問集や問題集を多く解く勉強法を強く推奨していますが、
その効果は記憶メカニズムや脳科学からみても明らかなのです!